« 第4話 UC.0079.01.16<ビーム兵器> | トップページ | 第6話 UC.0079.07.22<輸送任務> »

第5話 UC.0079.06.11<コアファイター>

ジャブローに着任して一ヶ月が過ぎようとしていた。
この一ヶ月でシミュレータの数は10機に増えたが、パイロット候補生の数も増え、シミュレータは不足している状態だ。まぁ、最初の頃からいる俺たちは、新しいシミュレーションパターンが追加されない限り、使う必要もないんだが・・・。
グレッグの話では、モビルスーツの方は基本設計は完了し、ほぼ形になってきたと言っていた。後はOSの再調整で、徹夜続きだともぼやいていた。
モビルスーツは完成したら、基本テストを秘密裏に行うために、サイド7に試作機を持っていくらしいが、グレッグはジャブローに残って量産機の開発に入ると言っていた。

グレッグが眠そうな顔で頭を掻きながら歩いてくる。

グレッグ 「さっきお偉いさんが話してたんだが・・・テストパイロットはヴェルツ中尉とケンプ少尉、キタムラ曹長を予定しているらしい。」

ジャック 「ほぅ。まっ無難なとこだな。」

グレッグ 「ジャック、俺はパイロットとしてはお前さんの方が優秀だと思うんだが・・・。どうも、お偉いさんのウケは悪いみたいだな。」

ジャック 「別に今に始まったことじゃないしね。テストパイロットって柄じゃないし・・・そんなことより、忙しいんじゃないのかい?」

グレッグ 「あぁ、一通りは片付いたよ。で、お前さんに頼みがあってな。」

グレッグは、あっちへと親指で合図して歩き出した。一緒に歩きながら会話を続ける。向かう先は隣のモビルスーツ試験を行っているハンガーだ。

ジャック 「んっ?俺に頼み?金ならないぞ!」

グレッグ 「んなこたぁ、わかってるよ!実は、コクピットシステムに小型の戦闘機を使うって言い出しやがって・・・試作機が出来てるんで、使い物になるか試してもらいたいんだよ。」

FF-X7:コアファイター 何でも箱型に変形して、モビルスーツの胴体に納まる小型の戦闘機だそうだ。小型機のクセに熱核ジェットロケットエンジンを搭載していて、結構な推力があるようだ。

ジャック 「これか?その試して欲しい戦闘機ってのは。」

グレッグ 「そうだ。単体の戦闘機としてそれなりの性能じゃないと、意味がないらしい。何でも脱出カプセルがわりになるらしいからな。本物の戦闘機乗りの意見を聞かせて欲しい。」

ジャック 「ふーん、まっいいや。ここんとこシミュレータばっかりで、たまには実機に乗りたかったとこだし・・・」

グレッグ 「基本的な操縦系は、今までのシミュレータと一緒だ。まっ、モビルスーツのコクピットになるんだから、当然なんだが・・・」

ジャブローは、地下に施設があるため、エレベーターで移動して外部へ通じる滑走路へ出る。滑走路といってもカモフラージュされた地下にあり、発進時に出入口のハッチが開く。

ジャック 「コントロール、こちらFFX-7試験機。今から上昇テストを開始する。」

「コントロールよりFFX-7。了解した。一応、連邦の制空権内とはいえ注意されたし。」

ジャック 「了解。発進する。V1、VR・・・V2!」

ハッチから飛び出したコアファイターは上昇を開始する。

ジャック 「9500・・10000・・・10500・・・・11000・・・・、機体各部異常なし。降下して運動性を試してみるか?」

コアファイターを急降下させながら、左右に旋回させる。

Dscf0285

ジャック 「変形するって言ってたが、意外と機体強度はあるみたいだな。」

「コントロールよりFFX-7。ジオンの定期便が来た様だ。至急帰還されたし。」

ジオンの定期便・・・ジオン軍のキャリフォルニアベースからの爆撃部隊だ。

|

« 第4話 UC.0079.01.16<ビーム兵器> | トップページ | 第6話 UC.0079.07.22<輸送任務> »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/138767/3043389

この記事へのトラックバック一覧です: 第5話 UC.0079.06.11<コアファイター>:

« 第4話 UC.0079.01.16<ビーム兵器> | トップページ | 第6話 UC.0079.07.22<輸送任務> »