第6話 UC.0079.07.22<輸送任務>
先週は、モビルスーツの試作機の完成パーティがあった。
開発者のテム=レイとかいう眼鏡のおっさんが、「このガンダムが量産されたあかつきには、戦争は終わります。」とか言って、騒いでいたっけ。
グレッグの話では、そのガンダムってモビルスーツはとても量産できるコストじゃないから、これからコストダウンした量産機の開発に入るらしい・・・
まぁ、どっちにしても俺達には量産されて実戦配備されないことには関係のない話だが・・・
ソフィ 「ジャック、ちょっといいかしら?」
ようやく最近になってソフィも「ジャック」で呼んでくれるようになった。まぁ、アニキの影響が大きいんだろうが・・・
ジャック 「あぁ何だい?」
ソフィ 「実は、完成した試作機なんだけど・・・」
ジャック 「あぁ、確かサイド7に持って行ってテストするんだろう?」
ソフィ 「えぇ、そうなんだけど、その為には民間の貨物船でサイド6経由で運ばないといけないのよ。」
ジャック 「随分面倒な手順を踏むんだな?」
ソフィ 「仕方ないでしょ、秘密裏にテストを行うためにサイド7に運ぶんだから、堂々と軍艦で運ぶわけにはいかないでしょう。それに、宇宙はほとんどジオンの支配下なのよ。」
ジャック 「それで?」
ソフィ 「いくつかのパーツに分解して、輸送機で宇宙港まで運ばなきゃいけないんだけど・・・護衛機が付けられないのよ。だから・・・」
ジャック 「・・・・だから?」
ソフィ 「コアファイターを一緒に積んでいって、敵と遭遇した場合の護衛をお願いしたいの。」
(・・・・アレで護衛をねぇ・・・30㎜バルカンと内蔵ミサイルが4発の護衛機じゃ、ないよりマシってレベルだな・・・)
ジャック 「何機で護衛するんだ?アレでは、敵機が多いと護衛にも限界があるぞ。」
ソフィ 「使えるのは3機だけ。その3機も一緒に宇宙に上げるんだけど・・・」
ジャック 「・・・・じゃあ、落とされるわけにはいかないってことか。・・・パイロットはアーロンと・・・ウォーレンだな。あいつらは空軍上がりで腕も立つ。」
ソフィ 「パイロットの選定は任せるわ。3時間後の20時に出発だから。」
・・・約5時間後・・・・
輸送機パイロット 「間もなく連邦制空権を出ます。」
ソフィ 「警戒を厳に!コアファイター、どうなってます?」
ジャック 「いつでもどうぞ!。どうせなら、いいかげん外に出して欲しいがね。」
・・・その1時間半後・・・
輸送機パイロット 「レーダーに感あり!識別コード不明。どうします?」
ソフィ 「・・・民間機の可能性もあるわね・・・」
輸送機パイロット 「こちらがレーダーで捉えているってことは、向こうも見つけている可能性が高いですよ。」
ジャック 「とりあえず、出せ!万が一敵機だったら、間に合わん。」
ソフィ 「・・・いいわ。ハッチオープン!」
輸送機パイロット 「格納庫ハッチ解放。・・・ロックアーム解除。」
コアファイターは、箱型のまま回転しながら空中に放り出される。翼が開くと回転は納まり機首が跳ね上がる。
ジャック 「的はどっちだっ!」
ソフィ 「11時方向!」
コアファイターは夜の空を切り裂き上昇していく。
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